病気や寝た切り、様々なタイプの介護があると思いますが、その中でも特にストレスを感じてしまうのが認知症の親の介護ではないでしょうか。
認知症がひどくなってくると今まで普通にできていたコミュニケーションができなくなってしまいます。
普通に会話をしていたはずなのに、覚えていなかったり、認知症だけで身体が元気な場合には眼を離したすきにどこかへ行ってしまうということもあります。
また急に怒りっぽくなってしまって、会話が成立しなくなってしまったり、なかなか自分が思うように手助けをしてあげられなかったりと、常に心配やいら立ちなどで非常にストレスがたまってしまいます。
けれどもストレスを解消するために家を開けて遊びに行くということもなかなか難しいですし、いざという時のことを考えるとお酒を飲んだりといったこともできなかったりします。
また認知症の介護をしているので、人と会うことも少なくなってしまい、家にこもりがちになってしまうということもあるでしょう。
そうやってストレスがどんどんたまってしまう環境にいると、親だけでなく自分もストレスでおかしくなってしまいますし、ノイローゼになってしまう可能性があります。
うまくストレスを解消して、できるだけ気持ちを楽に介護を続けられるようにすることが大切です。
認知症の介護ストレスの解消法
簡単なストレス解消法としては、思い切り泣いてしまうということです。
我慢を続けていると辛くても泣いてはダメだと思い込んでしまいます。
泣くと負けたような気がして介護がうまくいかなくなってしまうような気がするかもしれませんが、我慢しないで泣くということは気持ちをすっきりさせてストレスを解消させることができるのです。
辛い時や感動した時などに流れる涙には、ストレス物質が含まれているので、泣くだけでストレスを解消していくことができるのです。
できれば映画などを見て感動して泣くとよりストレス解消の効果が得られることができますが、辛い時に我慢して泣くことができれば、それだけでストレス物質を排出することができます。
泣くのは恥ずかしい、我慢してがんばるんだと思い込んでいる人もいると思いますが、時には思い切り泣いてすっきりしてしまいましょう。
そしてゆっくりとした呼吸を繰り返す深呼吸をすると、気持ちも体もリラックスすることができます。
また朝の時間帯に少しでもいいので外に出て太陽光を浴びるようにしましょう。
ちょっとしたことですがストレスを解消することができます。
一人で頑張らないでください
親の介護をしていると、仕事を辞めなければならなかったりして、人との接点が少なくなっていってしまいます。
人と接することができなくて一人で親の介護をしていると、気持ちがどんどんと内側に向かってしまってストレスをためてしまったり、うつ病などのノイローゼになってしまう可能性があります。
介護は自分一人で行わなければならないものではありません。
周囲に助けを求めてもまったく問題ないので、一人で頑張りすぎないようにすることが大切です。
例えば家から出ることができないのであれば、友達などにメールや電話で愚痴を言うだけでもストレスを発散することができます。
またSNSなどを利用すれば同じ悩みを持っている仲間を作ることができるので、悩みを相談し合ったりアドバイスをもらうこともできるようになります。
介護をがんばっている人は自分一人だけではなくて、たくさんいるのだということを知っておくとよいでしょう。
そしてお互いに励まし合って相談にのったりのられたりしていると、それだけでもストレスを解消することができますし、気持ちも前向きになることができます。
その他にも介護施設なども積極的に利用していきましょう。
介護職員は認知症などの人など介護が必要な人への対処方法をよく知っています。
わからないことやどうしたらいいのかわからない時には、どんどんと質問して相談に乗ってもらいましょう。
介護の方法もいろいろとありますので、知識を増やすことは介護の負担を減らすことにもつながっていきます。
もしも兄弟や家族がいて、一日だけでも介護を代わってもらうことができるのなら、月に一度でも介護を代わってもらえる日を作るといいでしょう。
デイサービスなどを利用してもいいです。
介護は毎日のことなので気の休まる時間がありません。
一日でも、半日でもいいので一人で自由になれる日をたまには作ってあげましょう。
その時間だけは介護のことを忘れて、ただ単に散歩をするだけでもいいですし、買い物や友達とご飯を食べるのでもいいので、とにかく自由な時間を少しでもいいので作るということが大切になります。
一人だけで親の介護をしていると、将来の不安や介護疲れなどどんどんと気持ちが悲観的になってしまいがちです。
うまくストレスを解消して、上手に介護と付き合っていくようにしましょう。
そのためにも愚痴を言ったり相談できる人を見つけることが大切です。
一人で頑張りすぎないで、周りをもっと頼ってみましょう。