介護を受けるということは健康を害してしまっていて、自分の意志で自由に動き回ることができないためにストレスがかかり心にも大きな負担がかかります。
介護される側も大変な状況なので周囲に気を使う余裕がないかもしれませんが、大変なのは世話をする方も同じです。
もしかすると世話をされる人よりも世話をする人の方が健康や心に大きな負担がかかっている可能性があるのです。
どれくらいの介護が必要なのかは人それぞれ状況が違うので一概には言えませんが、介護する側にとっては終わりが見えない状況が毎日続きます。
中には生活していくこと自体がつらいと感じてしまったり、思うようにできなくてストレスをためてしまうケースも考えられます。
そういった状況が続いてしまうと自己嫌悪に陥ってしまったりすることも珍しくありません。
精神的に追い詰められてしまうと、イライラとした状態が普通になってしまい、それまでは平気だったのにちょっとしたことが我慢できなくなってしまい、暴言や暴力といった形で表れてしまうことがあります。
また介護疲れから鬱の様な状態になり、何も手につかないということにもなりかねません。
介護は一人ではすべてをうまくやることはとても難しいことです。
先の見えない不安な状態にも陥りやすいので、健康や心のケアのためにも自分一人で抱え込むのではなく、相談できる人をつくることが大切です。
また家族の協力も重要ですから、しっかりと話し合い役割を決めておくことが大切です。
それこそ週に一度だけ変わってもらってその日だけは羽を伸ばせるというような日をつくるのが、心の健康にとっても必要不可欠です。
またプロではないので失敗することもあると思いますが、それは仕方がないことなので完璧にできなかったからといって落ち込む必要はありません。
失敗も笑えるようになれば楽しく介護ができるようになるでしょう。
それから同じような経験をしている人たちの話を聞いてみるのも良い刺激になります。