在宅介護での時間的負担の現実

在宅介護をしているとさまざまな負担が発生します。

 

精神的負担、肉体的負担、時間的負担、金銭的負担などがあり、これらが積み重なっていくと介護している側が疲弊していってしまいます。

 

この中で時間的な負担はそれぞれの負担に直結しており、時間の制約があるから介護する側に自由が生まれず精神的な負担にもなり、金銭的な負担にもなるのです。

 

このような負担を軽減するために老人ホームがあるのですが、現実問題としてさまざまな原因によって老人ホームを利用しない家庭が多いのです。

 

在宅介護を続けていく限り、これらの負担が無くなることはなく、しっかりとした対策や心構えなどが必要になってくるでしょう。

 

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在宅介護は介護される側が家にいる限り、常に介護をしなければなりません。

 

寝たきりやそうでない場合に限らず、何か事故が起こらないように世話をしっかりとしなければならないので常に見ている必要があります。

 

起きている間は家族が交代で見たり、場合によっては夜中でも介護をしてあげなければいけなかったりします。

 

常に一緒にいるということは、個人の自由の時間がない状態であり、奪われてしまっているとさえ思ってしまうでしょう。

 

そう感じてしまうと、精神的な疲労も溜まっていき、介護をする余裕や気力も失ってしまいます。

 

老人ホームを利用しない方でも、時間的負担や精神的な負担を軽減するためにデイサービスを利用している方は多いです。

 

デイサービスは決まった時間だけ介護をしてくれるサービスとなりますが、その時間だけ介護する側は自由になれるのです。

 

その時間を有効的に利用することによって、介護のことを考えない自分だけの楽しみの時間に使えて、自身のストレス発散にもなりますし、くつろぎを与えてくれます。

 

実際に在宅介護で時間的負担が発生してしまうとさまざまな問題が発生してしまいます。

 

介護をする時間があるため、仕事が制限されてしまい在宅で行なう仕事しかできず、収入が減少してしまい金銭的な問題にも発展してしまうケースは意外と多いです。

 

また家族で交代しながら在宅介護をしているケースであっても休みの日でも休みがとれない状態になったり、仕事から帰ってきてもゆっくりできなかったりと肉体的な負担を感じてしまうこともあります。

 

これらの負担は延々と続いていく問題であるため、時間的な負担は解消されず、これら3つの負担が精神的な負担となり、介護する側もうつ状態になってしまうこともあるでしょう。

 

このように介護する側が息抜きをしなかったり、無茶をしたりしてしまうと介護される側よりも介護する側の方が先に倒れてしまうことがしばしばあります。

 

金銭的な問題がなければ素直に老人ホームを利用することをおすすめします。

 

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介護する人によっては老人ホームを利用することに躊躇いをもっているかもしれませんが、自身が倒れてしまってからでは遅いのです。

 

いつ終わるか分からない介護を延々と続けるのは相当困難なものであり、ある意味で要領よくやらないといけません。

 

デイサービスだけで良いという方もいるかもしれませんが、介護される側の状態にもよりますけど、どこかで限界もあります。

 

在宅介護をずっとすると決めるのでしたら、それなりの覚悟が必要ですし、お金や人手や時間といったものが必要です。

 

親の介護をしている間は、親の年金で生活できたとしても親が他界した時、介護の苦労からは開放されますが、その後の生活に行き詰まるケースが非常に多いのです。

 

親の介護をしなければならなくなったから仕事をやめた、人生の目標を見失った、夢が叶わなかった、一般的な生活が送れなくなったということも十分ありえますので、それらのことを考えた上で在宅介護をしなければならないでしょう。

 

時間的な負担は介護する側の自由が無くなるということなので、その覚悟がないと在宅で介護をしていくのは難しいのです。

 

 

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