高齢の親がいて、子供が何人かいる場合、親の介護は誰がみるのかが問題になることがあります。
長男がみる場合、長女がみる場合、あるいは次男や次女の場合もあります。
子供の誰に責任があるといった決まりがあるわけではありません。
それぞれの家で、親の状態と住んでいる家のある場所、子供達の生活状態と住んでいる場所などがうまくかみわなないと、親の介護をスムーズに進めることが出来ません。
親も、身体が丈夫で、高年齢になっても、自分達の力でなるべく生活をしようという気持ちがある場合には、子供に負担をかけずに、長い間、両親のみで、あるいはひとりになってからもひとりで生活をしている人達も多くいます。
必ず親の介護が必要になるといった考え方を持っていることは、高齢者の自立にとって、マイナスになることも多くあります。
親の世帯と子供の世帯はある程度、離れたところであると、それぞれのためになることが多くあります。
高齢になるにしたがって、転倒や骨折等、若い頃には考えられないようなことが起きることもあります。
そういった場合には、子供がいる場合には、手助けをするようになります。
また、物忘れ等が進み、認知症の症状があらわれるようになると、日常生活を高齢の親のみで過ごすことが難しくなることがあります。
そういった場合にも、若い人達の手助けが必要になることがあります。
子供が何人かいる場合には、何人かで分担をして、手助けをすることが最も良い方法となります。
子供達が近くに住んでいることが条件となりますが、こういった人達は、長女のみや長男のみの負担が少なくなりますので、親の介護によって、子供達の生活に支障が出ることは少なくなります。
長男の場合には、長男のお嫁さんのお世話になることが多くなります。
血の通っていないお嫁さんには、気兼ねをする高齢者も多くいます。
実の娘には、何でも話せるため、高齢者特有の孤独感がなくなることも多くあります。
したがって、長女などは、頼りにされることも多くあります。
実の子供かお嫁さんかは、親の介護において、感覚的に違いがあります。
しかし、どちらが良いのかは、それぞれの親と子供、お嫁さんとの相性によります。
ある程度の気兼ねがあると、自分で自立をして、自分のことはしっかりとしようという気持ちになることも多くあります。
親の介護を誰がするのかは、難しい問題もあります。
しかし、子供達が仲が良い場合には、うまく進むことが多くあります。
ひとりの負担にすると、大変になりますので、協力をして行うようになります。
そういった経験も、ある程度の年齢以上になると、大切なこととなります。
人まかせにすることなく、家族の問題は、家族で解決出来るよう、兄弟が力を合わせることが必要になります。
誰かが中心になる必要が生じてきますので、長女がいる場合には、長女がその役割を果たすと、うまくいきます。
女性らしく、日常生活において、高齢の親の様子を見て、手助けする点をチェック出来るからです。
人手が必要な場合には、兄弟にも声をかけるようにします。