遠距離のまま親の介護を行なう場合

親の介護を行なう責任を持つ方々の中には、親の住んでいるところから遠く離れたところに住む人もいることでしょう。

 

それらの方々が、遠くにいながら介護を行なうことを遠距離介護と呼んでいます。

 

最近では、こうした形態の介護を選ぶ方が増えていると言われています。

 

こうした状況が広く見られるようになってきた主な原因は、生活スタイルの変化にあると言うことができるでしょう。

 

昔は、親の面倒を見るのは当然長男であるといった見方が一般的でしたが、最近ではそれぞれの家族の生活スタイルが変化し、昔ながらの見方にも変化が生じてきています。

 

では、実際に遠距離から親の介護をすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

まず何と言っても一番大きなメリットは、親が引き続き住み慣れたところで必要な世話を受けながら生活できるという点でしょう。

 

多くの親の中には、子供たちの住む新しい土地や家へ引越しをするのをためらう方がいます。

 

やはりこれまで何十年も生活してきたところで暮らしたいと思うからです。

 

遠距離から必要な親の介護を行なうようにすれば、この面での親の願いを満たすことができます。

 

また、遠距離から親の介護を行なうようにするなら、子供自身の生活スタイルも大きく変化させる必要はありません。

 

そのため、これまでと同じ生活を続けながら、親の必要を満たすことができるでしょう。

 

さらに、介護の負担が一人あるいは一家族だけに偏ってしまうのを避けることができます。

 

何人も兄弟がいれば、皆で分担して介護を行なうことができるため、それぞれの家族の負担は少なくて済むと言えるでしょう。

 

このように、遠くにいながら必要な介護を行なうことには、幾つかのメリットがあると言えるのです。

 

では、実際に遠距離介護を利用することを決定した場合、どのような費用が必要となってくるのでしょうか。

 

もちろん、介護を受ける親の介護度によって大きく異なるものですが、基本的に必要となる費用には、訪問介護や配食サービス、さらには家事代行サービスといった各サービスを利用する際にかかる費用があります。

 

また、各種のサービス先との通信費や遠くにいる親との連絡に必要な通信費があります。

 

さらには、遠くに住む親の様子を見るためにたびたび帰省する必要が生じることでしょう。

 

そのような帰省時にかかる交通費などがあるでしょう。

 

親から遠く離れて暮らす方々の中には、親に必要な十分の世話を提供するためにかかるこれらの費用を少しでも抑えたいと考える方が多いことでしょう。

 

ではどのようにしてこれら介護に伴う負担を少しでも減らすことができるのでしょうか。

 

こうした方々の負担を減らすために、最近では、家事代行や見守り訪問といったサービスを提供してくれるボランティア団体もあると言われています。

 

保険外サービス活用ガイドブック – 厚生労働省

 

こうしたボランティアを利用することができるでしょう。

 

さらに、一人暮らしの高齢者の方の寂しさを紛らわすことができるよう簡単な会話ができるロボットなども開発されています。

 

これも、遠距離に住む親の介護に役立てることができるでしょう。

 

 

祖母が一人で暮らせる今は様子を見ることにしています

 

 

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