高齢化社会に伴い、親の介護に対する不安を抱える人が増加しています。
長生きをすることは喜ばしいことで、元気でいてくれることが一番ですね。
ですが、現在身体を悪くしたり歩行が困難、認知症、寝たきりになるなどにより介護が必要になる高齢者が増加しています。
そのために、親の介護に対する不安を持つ人が多くいらっしゃいます。
親が介護を必要とするようになった時、まず心配なのは自分の肉体的また精神的な負担です。
近くに住んでいなければなおさらですね。
また介護に伴う金銭的な負担があります。
人それぞれの金銭的な事情がありますし、場合によっては生活保護を申請することがあります。
公的介護サービスの利用などがありますが、その知識などが乏しくどうしていいのかがわからないことがあるようです。
住んでいる地域などによる問題もあります。
人口が少ない地域では介護サービスが行き届かずに、また病院に行くことも困難であることがあり、多くの問題を抱えています。
また自宅での介護をするにあたって、介護するスペースがないなどの悩みがあります。
介護施設へ入るにあたって、施設の空きがなく待つことが多いということがあります。
親の介護のために仕事を辞めるといった介護離職が問題になっています。
主婦の人がパートを辞めるなどはまだ良いのですが、仕事をやめることで、金銭的に生活を脅かしてしまうこともあるようです。
そのような場合では、介護する側の方の将来に対する不安も深刻です。
兄弟姉妹の間で誰が負担するのかなどの問題があり、金銭的な事情や時間的また実質的な負担などに関するトラブルも起こります。
現代は高齢化社会になり、寿命が延びることでこのような問題が起きていますが、子供の人数が少ないということに介護の負担といった問題の深刻さがあります。
昭和の初めの頃は兄弟姉妹が多く、家族の間で時間や金銭的な都合をつけることや、一人あたりの負担が限られていました。
ですが、現代は子供の人数が少なく一人っ子の家族も多いので、親の介護の負担は大変大きくなっています。
また寿命が延びたことに伴い、結婚する年齢が遅くなっていることがあります。
40歳前後に結婚する人も多く、それから子供が生まれ子育てをすることになります。
子育てと親の介護の時期が重なってしまうということがあります。
また結婚をせずに独身でいる人も増えていて、兄弟姉妹が少ない、あるいはいない場合は負担が大きくなってしまいます。
高齢者の増加は、今後は更に加速するといわれています。
介護に関する問題についても今後、深刻になっていくと予想されます。
どうしても解決のつかないと思える問題や不安がありますが、それぞれに事情にあった最善の解決策があると信じて乗り越えなければなりません。
家族だけで何とかするというだけではなく、社会全体で問題に対する知恵を出し合い解決する必要があります。
誰でもいずれ歳を重ねていくのです。
すべての人にとっての問題であり向き合うべき課題です。