親の介護に限界が来たら老人ホームを利用しよう

どうしても親の介護は子供が見なくてはならないと考えがちになる事が多いですが、現実問題として子供が親を見ていこうとなると、仕事を辞めたり、結婚していた場合でも夫婦のどちらかが親につきっきりの状態になってしまいます。

 

体が動けたり頭が働いているうちでしたら面倒を見る事も可能でしょうが、やがてどんどん親も年齢を重ねていき、認知症といった症状や体が思うように動かなくなるなど、老人特有の症状は大抵の人がやってくる訳です。

 

そういった際に果たしていつまで子供たちだけで親の介護が出来るのかといえばそれは難しい話で、そんな時に是非利用して欲しいのが老人ホームなのです。

 

認知症の方でも入居できる有料老人ホームを探す

 

ただし兄弟や親せきで直接的に親の介護に関わってない人にしてみれば、老人ホームに入所させてしまうなんてどういう事なんだと怒りだす人がいるのも事実です。

 

ですが大事なのは介護者も含めた子供たちがどうやって生活していくかという事が第一で、もしも親がどんな状況だろうが家で必死に介護を続けた場合、最悪仕事を辞めて介護に専念しなくてはならなくなります。

 

また親の介護が終わった後に再就職できるかどうかなんていうのはわからない事ですし、介護自体が長期になってくると貯金も無くなってきますので、親と共倒れといった事もあるんです。

 

かといって中途半端な介護をしていると、例えば認知症が酷い人の場合でしたら勝手に車に乗ってどこかに出かけて事故を起こしそうになったりだとか、家にいる人の顔がわからず泥棒などと勘違いしてしまう、そしてよくありがちな事として24時間いつ徘徊するか気が抜けないという所です。

 

ここまで認知症が進行してしまうともはやどんなに介護者が頑張っても限界で、いずれは介護する人が倒れてしまうという事になってもおかしくありません。

 

老人ホームに親を入れるのは本人の為だけではなく、介護者やその他親に関わっている人全員にとって負担が少なくなる事ですので、自分だけではもう限界だなと思ったら一刻も早く入所を検討していくべきです。

 

ところでこういった所に入所させる場合の費用などはどのぐらいかかるのかと心配される方も多いかもしれませんが、これは色々な条件で金額が凄く変わってくるんですよね。

 

基本的に有料老人ホームと呼ばれるものが大体月額最低12万円からで、その他別に入居金というものが発生する場合があり、こちらは0円から数百万円と非常に大きな差があります。

 

その分受けられるサービスも良質な物が多く、例えば居室は個室が基本ですし、その他色々なサービスが受けられたりもします。

 

またかなりの物件が新築となっていますし、空き室があればすぐにでも入居する事が可能ですので、一日でも早く入所させたいと考えている人にとっては無理してでも入れたいと思う事もあるかもしれません。

 

親の年金と自分たちのお金でなんとかやりくりしたいと考えている場合、親の年金額にもよりますが事前に準備しておかないと基本的に金額的な部分でしんどくなってきますので、金銭的な余裕がある場合にはこちらも考えるといった感じで良いです。

 

一方でもう一つの代表的なものとして、特別養護老人ホームというものがあります。

 

こちらは社会福祉法人や地方公共団体が運営しているもので、入居金は0円、月にかかるお金も最低で8万円程度と、親の年金だけでも十分にやりくりしやすいものとなります。

 

ただしその分相部屋が基本であったり、施設もどうしても古いものが多かったりするのですが、何より一番問題なのはこちらを希望する人が非常に多いという事もあり、待機期間があるという事なんです。

 

長い場合だと待機期間は半年以上になってしまう事もありますし、その間にどんどん親の状態が酷くなってしまうという事もありますので、条件である要介護3認定を受けたら即座に申し込みをしておくのが一番理想的な形となります。

 

このように入居するのにも様々な条件などがありますので、現状すぐに入れるというのは中々難しいのは事実です。

 

ですが、あらかじめ色々準備しておく事で少しでも入居までの期間というのは短くできますし、入所待ちの間は利用出来る介護サービスをフルに使う事で、少しでも介護者の負担を減らしていくという事が大事なんです。

 

介護サービスをフルに使う事に関しても反対される家族や親戚がいるかもしれませんが、介護者が少しでも息抜きする時間を作る事が出来るのはこういったサービスを使う事は必要不可欠です。

 

上手く利用する事で自宅介護だとしてもある程度親の介護の負担を減らす事が出来ますので、親の介護が始まった時点ですぐにこういったサービスを調べておきましょう。

 

そうしたサービスを利用しながら特別養護老人ホームの入所待ちをする事が、現状介護者の負担を減らす一番の方法となりますので、介護をする際には、周りがなんと言おうと使えるサービスはどんどん使っていくといった気持ちでいる事が一番大切です。

 

 

親の介護でイライラしてしまう心を解消するには

 

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