家族を介護施設に預けたり、自分が入りたいと思って探すときには、よく調べないとトラブルになることもあります。
そういったトラブルになりやすい介護施設の選び方はというと、次のようなことです。
老後の資金を蓄えていたとしても、やはり少しでも出費は抑えたいということで一時入居金や月額料金の安さだけを見て選んでしまうと、サービスの悪さで入居生活が暗いものとなってしまいます。
例えば、介護士の仕事が雑で、入居者の話をよく聞かなかったり、食事は冷えて味の薄いものばかりで食べることの楽しさがなくなってしまうといったことがよく起きます。
料金が安いのだから、その分サービスが悪いというのは、当然のことといえるかもしれませんが、苦痛と感じるほどであればそのことにクレームを言わざるを得ません。
しかし、それで解決するのであればよいのですが、退去して欲しいということになってしまえば、また介護施設を探さなければいけなくなります。
金銭の問題では、費用が思っていたよりも高くなって介護施設とトラブルになることもあります。
というのも有料の介護施設では、月額料金があればそれだけで入居者が暮らしていける、と本人や家族が思ってしまうところですが、施設側ではそれが基本的な料金で、必要に応じてさらに追加料金が発生することを前提としていることがあります。
その認識のずれにより、追加料金の請求が行われた時に、意見がぶつかり合ってトラブルになってしまうことがあります。
このような介護施設の選び方の何が悪かったのかというと、その施設でどのようなサービスが提供されているのか、月額料金はどこまでカバーしているのか、といったことを確認しなかったことです。
もちろん、施設側に問題がないわけでではなく、安いからサービスが悪いということを入居者に受け入れさせる態度や、料金体系をあいまいにして追加料金の存在を隠しているといったことがよくあります。
でも、ろくに調べずに入居してから、想像していたのと違うと、トラブルを起こすよりも、慎重に検討してトラブルを未然に防ぐほうが健全です。