親の介護疲れにならないための工夫

親の介護疲れは、深刻な問題になっています。

 

介護されている本人も自分の体が自由に動かせないので大変ですが、それを支える側も相当な忍耐力が必要になります。

 

介護食を準備して食べさせる、排泄の手伝い、入浴の手伝い、など常にお世話をしなければいけないので、休む暇がありません。

 

さらに認知症になれば徘徊を繰り返したり、食べ物ではないものを食べてしまったり、介護している相手に攻撃的になったりと、さらにお世話をするのは大変になります。

 

片付けが終わったらまた散らかされてしまうなどということも日常茶飯事で、介護ストレスは相当なレベルになります。

 

「自分の親だから子供が面倒を見るのは当然のこと」という義務感を持ってしまう人ほど、このストレスは溜まりやすくなります。

 

「誰にも頼れない、頼ってはいけない」と一人で抱え込んでしまう責任感の強い人ほど陥りやすい罠です。

 

親の介護を一人でこなそうとするのは立派なことですが、誰にも頼ってはいけないということではありません。

 

頼れる人には頼っていいですし、頼れるサービスがあれば使っていいのです。

 

例えば、介護食を作るのが大変ならば介護食を宅配してくれる宅食サービスを使うという方法があります。

 

今では食べきれなくても大丈夫なように冷凍弁当もあります。

 

これならたとえその時食べてくれなくても、冷凍して保存しておくことができます。

 

昔に比べて味も安全性もしっかりしているので、満足なサービスが受けられるでしょう。

 

排泄や入浴は家族で分担できるならば交代制にしてもいいです。

 

誰か一人しかやらないというのは避けて、できるだけ協力してやるようにしましょう。

 

家族が手伝ってくれない、手伝えないという場合は訪問介護などのサービスを利用するという手もあります。

 

認知症は厄介な病気ですが、これも病気との付き合い方を覚えていけば対応が楽になる可能性があります。

 

全てお世話してあげなければいけないわけではなく、例えば洗濯物をたたむなど本人ができることがあれば自分でやってもらいましょう。

 

その方ができることがあるということがわかって、自信を持ってくれることもあります。

 

自分だけで頑張らなくてはならないという責任感を持ちすぎると、介護の負担は重くのしかかってきます。

 

たまに失敗してもいい、頼れるものは頼っていい、と気持ちを楽に持つようにしましょう。

 

うまく気持ちのコントロールができない時には、相談できる相手を見つけて愚痴を言ってもいいです。

 

適当な相手が見つからなければ、自分自身がカウンセリングを受けたり、心療内科などを受診してもいいでしょう。

 

疲れているのは体だけではなく心も同じです。

 

「心身に異常がないから介護を頑張らなければ」と頑張りすぎてしまわずに、自分の心が弱っているかもしれないということを常に念頭に置いて介護を続けることが大切です。

 

自分も誰かに支えられて生きていていいと考えると、緊張していた心が少しは楽になるでしょう。

 

 

認知症の親の介護ストレスの解消法

 

 

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