「認知症」ってどんな病気?認知症の基礎知識

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最近では防災無線等で行方不明の高齢者を探す放送等を聞く機会もとても増えました。

 

その理由として認知症の高齢者の徘徊が増えた事が挙げられます。

 

ニュースでも取り上げられる事も多く、認知症という言葉を聞いた事がないという人はだいぶ少ないと思われる程、その言葉は知られていると思います。

 

ですが、認知症にはその発症する原因に違いがありその原因によって現れる症状にも違いがあるという事は知らない方が多いのではないでしょうか。

 

日本社会が直面する、認知症「1300万人」時代

 

アルツハイマー型認知症

認知症の中で最も多いとされるのがアルツハイマー型のものです。

 

脳にアミロイドベータというたんぱく質がたまり、神経細胞が壊れ脳萎縮が起こる事が原因とされています。

 

進行している方の脳のCT画像を見ると素人でも解る程萎縮が見られます。

 

このアミロイドベータがたまってしまう原因は解明されておらず、確実な治療法はないのが現状です。

 

アルツハイマー型認知症の初期の症状として、物忘れが挙げられます。

 

食事を食べた直後にご飯はまだかい?と言う等、記憶力の低下が見られます。

 

ある程度進行していくと、現在や過去といったものの区別がつかなくなります。

 

昔の事を現在の事と認識して赤ちゃんが泣いているからお世話をしなければ、と言ったり仕事に行かなければ、と言って外へ出て行ってしまい行方が分からなくなる等の徘徊が見られるのも特徴です。

 

さらに進行すると、言葉を理解出来なくなり会話も出来なくなります。

 

身体機能の低下も見られ最終的には寝たきりになってしまい、嚥下機能の低下や関節の拘縮等が起こると言われています。

 

脳血管性認知症

そして、アルツハイマーの次に多いとされるのが脳血管性のものです。脳梗塞や出血等の血管障害によって起こります。

 

血管障害が原因で起こる為、生活習慣病の予防や改善で血管障害を起こさないという事が一番の予防法と言えます。

 

出血や梗塞を起こした部位により、現れる症状に違いがあるのが特徴です。

 

そして再発等の発作を繰り返す度に段階的に悪化していくと言われています。

 

レビー小体型認知症

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女性よりも男性に多いとされるレビー小体型認知症というものがあります。

 

脳にレビー小体と呼ばれるたんぱく質がたまってしまうのが原因とされ、たまってしまう原因は解明されていません。

 

同じたんぱく質が原因の為、パーキンソン病と似たような症状が出る事が多いです。

 

レビー小体型では物忘れ等の症状よりも幻視が多く見られるのが特徴です。

 

また頭がハッキリとしている時とぼーっとしている時とスイッチがあるかのように違いがあるのも特徴です。

 

幻視では自分の部屋に虫がたくさんいると言ったり、知らない人が勝手に入ってきた等の訴えを良くします。

 

レビー小体型では怒りやすくなったり攻撃的になるなどの症状が出る方も多く、本人には見えている幻視を強く否定したりする事で暴力行為を起こすという事も良く聞かれます。

 

上記の3つが代表的な認知症の種類ですが、そのタイプによって現れる症状や治療法にも違いがありますので、疑わしい症状が見られたら早めに医療機関を受診するようにしましょう。

 

認知症で怒りっぽくなることもあります

 

 

 

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