家の近くに住んでいる私のおばあちゃんは認知症です。
ゆるやかに進んでいく、けれども確実に進んでいく病気で今も日々分からなくなっている事が多くなっています。
そんなおばあちゃんの病気の事を多くの人に知って欲しいと思います。この記事を見て少しでも助けになる人がいる事を願っています。
うちのおばあちゃんはアルツハイマー型認知症と言われる認知症の種類で、現在の日本では三大認知症と言われるほど多くの方が発症している認知症の種類です。
発症のメカニズムは完璧にはわかっていませんが脳の萎縮が原因といわれている認知症の種類です。
そのほかにも脳血管性認知症と言われる脳梗塞や脳出血が原因と思われる認知症やレビー小体型認知症などがあります。
認知症と一口に言っても様々な種類があり、対応や治療も変わってきます。
それぞれ対応も変わって行きますのでその疾患に合った治療や対応が必要になっていきます。
私のおばあちゃんはアルツハイマー型認知症になりますので、薬物治療や環境を整える事でアルツハイマー型認知症の症状が緩やかになります。
進行する病気なので完治はせず進行をゆっくりとするしか出来ません。
おばあちゃんが、認知症になった経緯ですが、4年前ほどから認知症を発症しました。
初めはあまり気にならない物忘れから始まりました。
年だからと思っていましたが少ししてから普段しない行動をとったり、忘れた事を忘れているような会話をしてみたり、普通の物忘れとは違う物忘れをすることが多くなっていきました。
家族が様子がおかしいと気付いた時に専門の病院に行く事を提案しましたが、おばあちゃんはそんなはずがない自分はまだまだ元気で普段の生活が出来ると言いました。
確かに運動面では特に変わった様子はありませんでしたが、頭で考える事が日に日におかしくなって行きました。
アルツハイマー型認知症の特徴として、記憶障害、性格の変化や見当識障害、運動機能は比較的保たれるというものがあります。
だから、歩いたり、体を動かす事に関しては特に問題は感じられないと思います。
ですが普段していた事ができなくなったり場所が分からなくなったりする事が多く出てきます。
家族は病気になった家族を受け入れる事が出来なかったり、おかしな行動に戸惑いを隠す事が出来なくっていら立ちや不安感が出てきます。
そこで葛藤が、生まれて苦しい日々になっていきます。
それを乗り越えればおばあちゃんも辛かったんだろうなと少しは理解することができました。
わからない事がだんだん増えていく恐怖でいっぱいなんだと理解する事が出来ました。
まだ症状が軽い時に病院で適切な治療がうけられたので、症状も緩やかに進むだけです。やはり治療は早い方がいいです。
おばあちゃんはこれからも、病気の進行は着実に進んで行きます。
ですが、いかに脳へ刺激を送り栄養もバランス良く食べられるかにかかっています。
これからも元気に過ごして欲しいのでしっかりとした生活が出来るように介助をしていきます。
アルツハイマー型認知症は最終的には寝たきりになっていく病気なので、その期間に入るまでにどんな生活が送れるのかでその人の人生がかかっていると思います。
私のおばあちゃんのように家族が近くにいるところは良いですがみんながみんなそのような家族とは限りません。
一人で生活しているアルツハイマー型認知症の方は病院にも行く事が出来ず、近所から変な人と言われ病気に気付かずにそのまま寝たきりになってしまう事があるので、わたしのおばあちゃんは幸せだと思います。
これから医療もどんどん進歩しているのでもしかしたらアルツハイマー型認知症の治療薬も出来るかもしれません。
そうなれば認知症の人の人権も救われると思います。