父と母のW介護!今は休職して介護に専念してます

 

 

ある日突然、両親の介護をする事になりました。

 

私は次男なのですが、介護のために休職して今ではほぼ365日、24時間、実家で両親に付き添っています。

 

私には兄がいます。

 

しかしながら兄は仕事の関係でもう長い間、ずっとマレーシアに赴任しており、両親の介護は私が担うしかありません。

 

昨年まで、私の両親は介護を必要していなかったのですが、今年に入りバタバタと父も母も体調を崩しあっという間に介護を要するようになってしまいました。

 

もともと父は長い間、透析患者として治療を続けていたのです。

 

高齢で透析を受けると日に日に体力が奪われて行きます。

 

そんな中、今年自宅の中で転倒し頭を打ってから、ほぼ意思の疎通が出来ない状態になり、また自分自身で寝食などの生活行動が取れないようになってしまいました。

 

わかりやすく言うとほぼ寝たきりの状態です。

 

それでも母が元気なうちは父の介護はほぼ母が全て請け負っていました。

 

しかしながら父を透析のために病院に送る際に母も転倒し腰骨、大腿骨などを骨折し、その後はこちらもほぼ寝たきりの状態になってしまいました。

 

介護のために実家へ。そして休職へ

 

突然、私は年老いた二人の介護をする事に。

 

正直、晴天の霹靂です。

 

私は実家の近くに住んでいたのですが、二人の介護をするとなると、自宅から実家に通って・・・というやり方ではまず二人のケアは出来ません。

 

そして何より、仕事をしながら寝たきりの両親を介護するなど、とても無理です。

 

私は悩みに悩み、それまで勤めていた会社を休職する事にしました。

 

とにかく仕事が好きでそれまで一生懸命、会社での仕事に頑張ってきました。

 

その仕事から離れるという事は私にとっては本望ではなかったのですがけれども考え方を変えると、その仕事に就けたのも両親が私を育ててくれたおかげとも言えます。

 

私は両親に恩返しをするのは今しかないと思い、休職を決心したのです。

 

初めての介護。想像を絶してました・・・

 

それまで介護をいうものを私は甘くみていたのだと思います。

 

心の中ではなんとかなるかと思っていました。

 

けれども実際に両親の介護を始めると、それは想像を絶したものでした。

 

とにかく、夜、寝る事が出来ません。

 

父は転倒をして依頼、意思の疎通が出来ない状態になりましたが、どこか体の具合が悪い時などは昼夜問わず、声をあげて私を呼びます。

 

そして自分では十分に寝返りが打てないため、私は定期的に父親の体の位置を変えてあげます。

 

これは床ずれができないようにするために真夜中でも行う必要があります。

 

そして何より私にとってキツかったのが下の世話ですね。

 

父親のオムツを替える時、いろいろな感情が自分の中に沸き起こってきて、たまにやり切れない事があります。

 

一方の母は意識はしっかりとしていますが、骨折の後遺症がまだまだ残っており、自分で動く事が出来ません。

 

そのため食事、トイレ、入浴などのために私が付き添わなくてはなりません。

 

女性の体重ですので父よりもまだ軽いのですが、それでも1日に2人のケアを一人で行っていると、私自身の体もキツくなってきます。

 

メンタル的にダウンしそうになりました

 

介護をしていて本当にツラい事は、この状態がいつまで続くのだろうという事です。

 

もちろん介護が終わると言う事は両親の他界を意味します。

 

私にとってはそれは本当に悲しい事です。

 

ですからこの介護をしている時間が続くと言う事は、子である私にとって幸せなことなのかもしれません。

 

けれどもそうは思いながらも体力の限界が近づくといいようのないやり切れなさを心の中で抱えてしまいます。

 

この気持ちや悩みを誰かに打ち明けられたら本当はもっと気持ちが楽になるのかもしれません。

 

家内はある程度は私の愚痴などを聞いてくれますが、その反応や態度を見ていると所詮自分の親ではないと思っている事が透けて見えてきてしまいます。

 

そんな感じですから、私は口が裂けても家内に両親の介護を手伝って欲しいとは言えないのです。

 

介護は辛いですが、恩返しでもあります

 

父と母の介護を通して何度も何度も私は心が折れそうになりました。

 

このまま私自身が息絶えればどんなに楽になれることかと考えた事もあります。

 

けれどもそうしてしまうと残された父と母はどのようにして生きていけば良いのでしょう。

 

仮にも私が独り立ちするまで、汗水流して働き育ててくれた両親です。

 

二人が人間らしく人生を全うするまで寄り添い、支える事がなにより両親に対する恩返しだと思っています。

 

父は意思の疎通が出来ない状態なのですが、それでもたまに話しかけると反応する事があるのです。

 

基本、私はいつも父に話しかけるようにしています。

 

おはよう、今日は天気が良いねなど、父が返事をしてくれないのは分かっていますが、思うままいろいろな事を話しかけています。

 

でも、たまに私の問いかけに反応を示してくれる時があるのです。

 

ゼリーなどを口に含ませた時、美味しい?と声をかけるとかすかに頷く時があるのです。

 

この時、まだまだ父と私は親子の絆で結ばれているような気がして、本当に嬉しく思うのです。

 

介護を通していろいろな事を学びました

 

介護とは本当に辛いものです。精神的にも体力的にも50歳の私には本当に大変な試練になっています。

 

けれども介護を通して私は何か生きる意味を改めて思い知ったような気がします。

 

人は決して一人では生きていけません。

 

私はこうして元気な時期に誰かの役に立つ事を出来る事は、ある意味人としてすごく幸せな事だと思うようになりました。

 

介護のように辛い事の中でも人間、何かを学ぶ事ってあるのですね。

 

私が子供の頃、父と母を必要とした事と同じように、今は私が両親に必要とされているのです。

 

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