介護施設の選び方にはいろいろありますが、利用者の健康状態を考慮しておくと失敗が少ないです。
例えば地域に関してですが、認知症が進み、誰と会っても識別できないというのであれば、遠くても専門家がいる施設を選んでも構いません。
ところが、そうでないのであれば自宅の近くにしておきたいものです。
頻繁に家族が面会に来てくれるなら、精神的にも安定します。
おまけに見舞いに行く側にしても、交通費の節約になるなどメリットが多いです。
入居条件も無視できない部分です。
今は比較的健康でも、将来的にどうなるかわかりません。
重度の認知症や、要介護程度によっては退去せざるを得ないケースもあります。
そうなってから新たな介護施設を探すのは大変ですから、最後まで入居できるところを探しておく方が無難です。
また、たいていの施設では身元引き受け人がいないと駄目です。
もしも頼める人がいないなら、施設にもよりますが専門の機関に相談すると代替が可能です。
それからどれだけのケアが受けられるのかも大切です。介護施設に入る人の多くは、何かしらの助けが必要です。
そのためできる限りスタッフが多い方が望ましいです。
入居者が三人に対して、一人のスタッフがつくというのが国が決めている基準です。
それよりもスタッフの割合が多い施設であれば、手厚い介護を望める確率が高くなります。
ただし、一日中そのような人員体制で介護をしている施設は稀で、深夜になると人手は減るのが普通です。
そしてスタッフの質も見ておきたい点です。やはり人間ですから、得意不得意があるのは避けられません。
利用者の健康状態に精通しているスタッフがいるところを探しましょう。
何か予期せぬトラブルが起こった際にも、適切に対処してもらえるかもしれないのです。
そこで入居する際には健康状態を正直に伝えておき、同じような入居者が過去にどれほどいたのかを聞いておくと良いです。
多ければそれだけノウハウを持っていると期待できます。
老人ホーム見学のチェックポイント:実際の入居をイメージして見学する