介護施設の選び方で見逃すことができないのが料金についてです。
どれくらいの金額を支払うことができるのかと言うのは、個々によってかなり差があります。
また、たとえ経済的に余裕があったとしても、できるだけ安価な金額の介護施設を選択したいと言う人は多いかと思われます。
まず基本的な知識として、介護施設を利用した際の料金に対しては、介護保険の扶助を一定割合で受けることができます。
その上で、あくまで一般的な傾向ですが、比較的、安い金額で利用できる施設として挙げられるのは特別養護老人ホームです。
特養と呼ばれるこの施設の料金が安い傾向にあるのは、運営しているのが社会法人や医療機関、公的機関などであり、公的施設としての役割も備えているためです。
特養は現状、入居待ちの人が多い状態ですが、入居を決める際には様々な事情や状態が鑑みられることがあります。
たとえば家族に介護の担い手がおらず、かつその人の状態が重い場合には、優先的に入居が認められると言った具合です。
そしてその中には、経済的に困窮している人が優先される場合もあるので、高額な料金を支払うのが経済的に難しいと言う人でも、特養であれば安心して利用できます。
特養と同じく、介護老人保健施設も運営もとは社会法人や公的機関なので、料金は低めです。
ただし介護老人保健施設は、あくまで病院と自宅の橋渡しのような役割を果たす施設なので、連続して利用できる期間には限度があるので注意が必要です。
一方、同じ入居系施設でも有料老人ホームや高級老人ホームなどは、一般的には民間企業が運営もとであるのが基本です。
そのため利益を上げなければならないと言う側面もあるため、特養と比較すると料金はやや高額に設定されていることが多いです。
特に高級老人ホームは、施設面や人手面が充実している分、入居一時金だけで何千万、場合によっては億単位の金額が必要になるところもあります。
通所系介護施設のデイサービスは、要支援度、要介護度、そして1日に利用する時間数によって料金は変わってきます。
参考までに最も高い場合で、1回あたり1500円程度で、そこに入浴や口腔ケアなどを受けると別途、料金が必要です。