介護施設の選び方において見ておくべきポイントはいくつかあります。そのひとつが要介護度です。
介護施設を利用する際には公的介護保険による要介護認定、あるいは要支援認定を受ける必要があります。
その結果、どのような介護サービスを、どの程度の頻度で利用するのが望ましいのかと言うのが数字で明らかにされます。
それが要介護度、要支援度と呼ばれる結果です。介護施設の中には、これが限られた数字の人しか利用できない施設もあります。
そのため介護施設の選び方においてそれを見ておかないと、情報を集めたのはいいが入居条件を満たしていなかったと言うことにもなりかねないので注意が必要です。
まず最も要介護度に対しての条件が明確なのが、入居系施設のひとつである特別養護老人ホームです。
この施設の利用にあたっては、原則、要介護度3以上の人のみと言う条件が存在しています。
そしてそれ以外の人が入居を希望する場合には、自治体の許可を得る必要があります。
特別養護老人ホームは、比較的、介護度が重く、自宅などでの介護が難しい人が利用対象となっています。
一方で公的施設であることから利用料金は安価で、終の棲家としての役割も備えているため非常に人気が高い施設です。
しかし利用に際しては、まずは要介護度3以上と言う条件を満たしている必要があると言うのは、頭に入れておくべき点です。
特別養護老人ホームと比較すると、要介護度が重い人は入居が難しいと言う介護施設もあります。
それが有料老人ホームの中の住宅型、健康型と呼ばれる施設です。
この施設に関しては、介護を必要としながらもある程度、自立している人を利用し対象としているため、介護度が重い人の受け入れは難しい傾向にあります。
ただ実際は施設により異なるので、事前に確認をしておくのが望ましいです。
要介護度1以上の人全般が受け入れ対象になっているのは、介護老人保健施設です。
ただしこの施設は病院から退院して在宅復帰を目指す人や、機能の改善などを目標としている人が入居する施設です。
そのため連続して利用できる期間には限りがあるので、その点は要注意です。