認知症の方が引き起こした事故が問題になっています

日本は高齢化が進むと同時に、認知症を発症する患者さんが増えています。

 

高齢者は若者に比べて判断力など様々な能力が低下しているのは当然です。

 

さらに認知症を患うようになると、さらに判断力が衰えてしまうので事故などを起こしたり巻き込まれやすくなります。

 

認知症患者が引き起こした事故が問題になることが多くなっていますが、その1つが高齢者による運転があります。

 

高齢であっても運転技術や健康に問題がなければ問題はありませんが、運転している高齢者の中には認知症を患っている人も少なくありません。

 

運転免許を更新するときには問題がなくても、次の更新期間の間に脳などに様々な問題を引き起こしていることがあります。

 

しかも本人は問題があるという自覚症状がないことが多いので、事故を起こしたときに検査をして認知症を患っていたと判断されることがあります。

 

そうなると事故を起こした加害者である本人はもちろん、巻き込まれた被害者にとっても悲劇になります。

 

そのため高齢になったら定期的に運転をしていいのか検査を受けたり、運転免許を自主的に返納することが必要です。

 

ただ、車がなければ生活がしにくいところに住んでいる高齢者も多いですから、車の代わりとなるバスチケットを支給するなど自治体が協力することも求められています。

 

また、車を運転していなくても事故にあう確率が高まっています。

 

認知症になると徘徊という症状がでる患者さんがいます。

 

徘徊は家の中や介護施設の中であれば問題ありませんが、家の外や介護施設の外に出てしまったら、危険なものが沢山あります。

 

判断能力が低下しているので、突然、高速道路に徒歩で入っていったり、電車の線路に入っていくこともあります。

 

電車にぶつかってしまうと、電車の運行を妨げたことになるので、介護をしていた家族が賠償金を請求されるということも起こっています。

 

交通機関にとっては電車が遅れたことによって金銭的にも多大な被害が出ているので言い分には納得することもありますが、患者を24時間いつでも目を離さずに見張っていなければならないというのも現実的には不可能です。

 

特に介護をしている家族は、患者のお世話をするほかにも家事や仕事などをしなければなりませんから、常に患者だけのお世話をすることは難しいです。

 

介護施設やデイケアサービスを利用するという方法もありますが、高齢化が進んでいるため地域によっては常に定員が満員で、空きがないということもあります。

 

また、介護スタッフも慢性的に不足している問題があるため、国単位での対策や支援が求められています。

 

ただ、徘徊を起こすことによって事故にあってしまうと、最悪の場合は命を落とすこともありますし、家族も悲しむことになります。

 

そのため最悪の事態を防ぐようにするため、デイケアサービスを取り入れて家族にも息抜きの時間を得られるようにしたり、地域のみんなで見守るような体勢を作ることが求められています。

 

 

認知症による徘徊の対処法について

 

 

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