両親に育ててもらい、そして大人になり、結婚をして、子供ができ安定した生活をしてきた方もいるでしょう。
しかし、実家では、両親もそれなりに年を重ねることで、ある程度老いを感じ始めるころでもあります。
高齢であっても、生活において特に問題なく暮らせているうちはいいですが、いずれは、親の介護をする必要がでてくることもあります。
今まで世話になった分、しっかりと介護という形で返していこうという方もいるでしょう。
しかし、親の介護といっても大変なものです。
ましてや親が生活が不自由な状態というのをみるのは、子供の立場からすると、昔はあんなに元気だったのにとちょっとショックを受け、少し悲しい気持ちになることもあるでしょう。
ですが、自分が落ち込んでいる暇などはありません。
親の世話をしっかりとする必要があり、また、親がどのような状況で生活が不自由な状態なのかにもよって大変さに違いが出てきます。
身体的に不自由な状態の場合も考えられますが、認知症によって生活が成り立たなくなってしまうということもあります。
認知症といっても、人それぞれ症状に違いがあります。
そのため、その症状によっては介護する側の負担はかなり大きくなることもあります。
介護する側の生活も成り立たせることが重要です
認知症の親の介護だけでなく、自分の家庭においても生活というものがあります。
そのため、仕事をしなければいけませんが、親の世話をするために離職を余儀なくされることも考えられます。
そうなってしまうと収入がない状態が続くケースや、その後仕事をみつけたとしても収入が減少してしまう状況になる可能性もあります。
自宅で親の面倒をみるということは大切なことですが、親の世話をし終わった後の自分の生活というものもよく考えることが大切です。
仕事を辞めて、働いていない状態、新しい仕事を見つけても収入が減ってしまうような状況だと、後々生活にも困ってしまう状況に陥ってしまうこともあります。
そのような状態にならないためにも、家族でよく話し合いをするということが必要です。
親にも話し合いに参加してもらうことも重要です。
そのためには、親が認知症で生活が困難になる前から、しっかりとどのように対処していくかを良く考えて決めるようにしましょう。
また、老人ホーム、グループホームなどの利用を検討することも大切です。
仕事の状況、収入、家族の生活などさまざまなことを考えた場合、自宅で介護するよりも、施設に預けることを考えるのもまた一つの手段です。
ある程度料金はかかりますが、状況によってはそのほうが家族にとっていろいろと問題が解決することもあります。
また、ホームヘルパーを利用するなど、さまざまな状況を考え、どう対処していくかを、時間をかけていろいろとアイディアを出し合い、一番いい方法を考えていきましょう。