誰しも年を取り、元気なうちは自由に行動し、好き放題に言っていても、次第に体の自由がきかなくなってきます。
日ごろから家族とコミュニケーションを取り、仲良くしていて、困ったときはお互い様というつながりが出来ていれば問題はないのですが、上手く関係が築けていない場合は問題がおきます。
年老いた本人が鬱状態に陥ることもありますが、親の介護を担う人が鬱になる事も多いのです。
介護は先が見えませんし、介護する人との関係が悪いと嫌悪感ばかりが出てきてしまいます。
そうならないためには周りに協力を仰ぐことも大切ですが、それも難しい場合は、公的だったり民間にも沢山存在している外部のプロの力を借りることで風通しがよくなりますし、気持ちに少しずつ余裕が生まれます。
地域で活動されるケアマネジャーさんに相談して介護認定を受け、その介護度に応じたサービスを利用します。
介護度が高いほどたくさんのサービスを利用することが出来ます。
ほんの1時間でも2時間でも自由になれる時間を持つべきです。
また、施設に短時間でも出かけてもらえれば、その間に買い物や部屋の掃除などをすることが出来ます。
ずっとお互いにべったりと向き合っていることは精神衛生上好ましくありません。
プロの方に助けてもらったり、悩みを聞いてもらうことが大切です。
せっかく仲良かった親子でも、体が不自由になってくると我儘が増えたり、実の親子だとよけいに甘えがひどくなったりします。
感謝の気持ちを忘れないことが大切になりますし、老いては子に従えとはよく言ったものです。
相手を信頼することが大切です。
また、兄弟間も介護問題でさらにこじれることがあります。
あてにできない人は当てにせず、外部のプロに相談しましょう。
きちんと組織だった介護を確立させて自由を少しでも取り戻してください。
また、介護に便利な道具もたくさんあります。
移動には車いす。部屋には背中のところを上げられる自動ベッドや、ポータブルトイレ、風呂場には入浴用のいすなど。介護保険でレンタルできるものも多くあります。
また、介護保険で手すり設置などの家のリフォームの補助金が出ます。
また、食事は様々な病気に配慮した介護食もたくさん出ています。
毎日配達してくれるものや、冷凍で1週間分配達されるものもあります。
1本飲むだけで栄養が充分摂れる飲み物もあります。
パジャマも着脱がしやすいものが出ており、おしめもたくさん出ています。
どんどん改良され快適性もアップしています。
無理をせず出来るだけ色んなものを利用して楽をして、笑顔を損なうことのない介護をしていかなければなりません。
費用面で不安な場合は病院を通して相談したり、役所で相談することもできます。
一人で抱え込まないことが何よりも大切です。
そして、施設入所も、介護度が高いと優先入所が可能です。
早目に申し込んでおくこともできます。
特別養護老人ホームは倍率が高いですが安い費用で安心の暮らしがあります。
介護される側が不安な気持ちを職員に話して心配を減らし、また、リハビリや医師の診察も受けやすく、心穏やかな暮らしが出来ます。