施設を利用して親の介護を行う

高齢化社会が益々進む日本においては、高齢者の介護問題はもはや対岸の火事ではありません。

 

歳を取れば若い頃の様にはいきません。

 

下肢筋力が低下して自力で歩くことが出来なくなったり、車いすに乗らないと移動が出来なくなる場合もあります。

 

寝たきりや車いすの生活になると言うことは、トイレや入浴、ベットへの乗り降りなどのすべての日常生活動作の一つ一つにおいて介護が必要になるのです。

 

一人暮らしの親の介護が必要になった場合でも、例え同居している親の介護が必要になった場合であったとしても介護は想像している以上に毎日の生活を維持していくことが大変になってくるのです。

 

 

介護は24時間絶え間なく続く過酷なものです

寝たきりの人であれば、夜の時間帯であってもオムツを交換したり身体の体位を変えて除圧をしてあげることが必要です。

 

オムツが汚れたままであると不快感で眠れなくなったり、皮膚の状態が悪くなったり、感染症を引き起こすリスクも高くなるからです。

 

体位交換を行わないと褥瘡が酷くなって皮膚が壊死してしまう場合もあります。

 

2時間おきに自分が起きて毎日おむつ交換を行ったり、体位交換を行うことは並大抵の苦労ではありません。

 

日中に関しても3度の食事を準備して、飲み込みを確認しながら食事を食べさせることも簡単ではありません。

 

入浴やトイレ介助は特に重労働であり、介護をしていて腰を悪くする場合も少なくないのです。

 

親の介護を行っていくうえで様々な悩みや苦労があります。

 

同居している親の介護を主婦である嫁や娘が行う場合には、側にいる時間は長く取れるとはいえ、一家の主婦は家のことも家族の世話もする必要があります。

 

家で介護を行うとなると主婦の仕事をこなしたうえで、24時間の介護を切れ間無く続けなくてはいけません。

 

介護が必要な親を一人残していくわけにもいかず出かけることもままなりません。

 

肉体的な負担は勿論のこと、精神的なストレスも非常に大きくなります。

 

真面目で一生懸命介護を行う人ほど、自分を責めたりストレスを抱え込んでしまうため注意が必要です。

 

親の介護を家族で抱え込まないことが大切です。

 

高齢化社会に向けて平成12年4月に介護保険法が施行されました

この法律が施行されたおかげで、40歳から保険料を払う義務は発生しましたが、介護が必要な状態になった時には、一部の利用料の負担で介護サービスを利用できるようになったのです。

 

親の介護を長く上手く続けていくための秘訣としては、この保険サービスを上手に利用して介護をする側も、される側もストレスを減らしながら上手に向き合っていくことなのです。

 

介護施設の利用の仕方は様々な方法があります。

 

短期入所施設では、家族が外出などの予定で介護が出来ない時に施設に数泊泊まることが出来ます。

 

その間は介護の心配から解放されて自由な時間を過ごすことが出来ます。

 

デイサービスを利用する事で日中はデイサービスで食事や入浴サービスを受けられます。

 

その間家のことをしたり介護休暇が取れることは非常に有意義な時間なのです。

 

 

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