親の介護の問題は50代が表面化してくる年代です。
50代の親世代はおおむね70代が多いでしょう。
人により個人差はありますが70代は最も介護が重要になる年代です。
まず初めにすることは介護認定を受けることです。
まだ早い、実際になにか起きてからと思う方がほとんどではないかと思いますが、何か起きてからでは遅いとまではいいませんが、常に考えておくことが必要です。
介護は突然にはじまります。
実際に介護が始まる前に使える制度もあるのです。
介護予防のサービスというものがあります。
それを受けるために介護認定を受けておくという利用法もあります。
介護が必要な状態になるのを少しでも遅らせるためのサービスが介護認定を受けて要支援に指定されれば介護保険のサービスとして受けられるのです。
まだ介護には早いと考える方にもおすすめできます。
親の介護の第一歩は介護認定を受けることです。
まずは地域包括センターで相談してみましょう。
親が住んでいる自治体にある地域包括センターが相談窓口となります。
そこで現在の状態、これからどうするべきかの相談ができます。
そこで介護認定の申請もできます。
専門家に相談することで自分だけでは考え付かない解決法がみつかるかもしれません。
まずは相談です。
介護は一人で抱え込まないことが重要です。
地域包括センターに相談する際の費用は無料です。
電話でも相談できます。
もしなんらかの支援を受けることが望ましいとなれば、介護認定後に介護度が決められて、それに応じたサービスが受けられます。
介護認定の審査には家族が同席して受けた方が正しい結果が得られます。
本人には状況が説明できない場面が往々にして存在します。
普段できていないことも、なぜか認定の申請の検査の時にはできてしまうということがあります。
親にはプライドもありますので、家族以外の人にはまだまだ介護など必要ないということをアピールしたいのかもしれません。
介護認定には要支援1、要支援2、要介護1から5まであります。
要支援になると介護の前の予防のサービスが受けられます。
要介護は1が一番軽度の介護とされ、5が1番重度の介護になっています。
介護認定の結果がでるのはおおむね一か月ほどかかります。
その後、ケアマネジャーという専門職の方がケアプランというものを作成してくれます。
そこで希望するサービスを伝えて、それを盛り込んでもらうことができます。
日常の食事の世話や、住環境の整備、例えばトイレに手すりをつける、車いすを借りるなどができます。
またはデイサービスやショートステイなど介護者のためにも利用したいサービスも受けることができます。
小さなことでも相談することで気持ちの整理もできますし、実際にどうすればよいかアドバイスももらえます。
親の介護のために自分の生活を捨てることは決してしてはなりません。
親の介護のために仕事を辞めるのは絶対に避けたいことです。
親の介護を働きながら続けるのは、本当に大変なことです。
ですが、行政の手をめいっぱい借りて、自分の生活を守りながら介護にかかわっていくことが大事です。
訪問介護は計画書が作成されサービス提供時には介護費用が必要です