親の介護で不公平感が起きないように

高齢化社会がますます進んでいく日本においては、高齢者自身もあるいはその子どもたちの誰しもが、いつどのようなタイミングで介護問題に直面するか分からない状況になっています。

 

平均寿命の長い日本では、健康寿命と平均寿命は同じ数字ではない現状があります。

 

寿命を全うするその直前まで元気に毎日を過ごせていればそれに越したことはありませんが、なかなかそうはいきません。

 

一昔前とは違い現代社会では病院でその生涯を閉じる人も増えてきました。

 

病気やケガが原因で寝たきりになってそこから何年も寿命を全うするまでに介護支援を受けながら生活を続ける高齢者も増えています。

 

どれだけ元気に過ごしていても、急に介護が必要になる場合は少なからずあるのです。

 

生活習慣病の一つである脳梗塞にかかる人は少なくありません。

 

普通に生活していても、急に脳梗塞にかかって倒れる人もいます。

 

早期に発見されて治療が上手くいけば、大きな後遺症もなく元の生活に戻れる場合もありますが、状況によっては、身体に麻痺が残ったり、脳梗塞が原因で脳血管性認知症を発症する場合もあります。

 

いずれにせよ、退院後に元の様に元気に自分の身の回りのことを自分で行いながら生活できなくなる状況が生まれてしまうのです。

 

ちょっとした段差で躓いただけで骨折する場合もあります。

 

骨折の仕方が悪ければ、車いすでの生活を余儀なくされてしまう場合もあります。

 

これまでは一人で、あるいは夫婦二人で元気に暮らしていた親の介護問題に直面する人々はたくさんいるのです。

 

一人っ子の場合は両親二人の介護問題を抱える場合もあり非常に負担が大きくなります。

 

自分の親が認知症にかかっている場合などは、どのような生活を行っていくかを自分で選択する事が困難な場合もあり、親のこれからの人生をどうしていくかを決断する必要も出てきます。

 

経済的にも肉体的、精神的にも負担が多くなりますが、そうかといって、兄弟が多い方が親の介護が楽になるという訳ではないのも介護問題の難しいところです。

 

親の介護問題が発生した時に兄弟間で不公平感が出てしまいトラブルになる人は意外なほど多いのです。

 

親と同居している場合は、同居家族の主婦である嫁や娘にその負担がどうしても大きくなってしまいます。

 

介護は24時間待ったなしの対応が必要な場合も沢山あります。

 

自分自身の生活や家族の世話も行いながら、親の介護を行っている苦労は計り知れません。

 

しかしながら、昼間は会社に行って家を不在にしている夫や同居していない兄弟はその苦労を身に染みては理解できていないことも多いのです。

 

親を大切に思うからこそ、もっと良く世話をしてあげたいと思い色々介護に口出しをしてしまう場合もあるのです。

 

実際に介護を担っている人のストレスはますます大きくなります。

 

親の介護を行う際は、皆で役割分担を明確に決めることが不公平感をなくすためには大切です。

 

交代で泊りで介護を行う、介護が出来ない兄弟は経済的な支援を行うなど皆できちんと話し合うことが大切です。

 

親の介護と自分の生活のバランスを取る為に

 

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