一言で介護施設といっても、その種類はさまざまで、受けたい介護の内容や、費用などは施設によって異なります。
まずは、どの程度の介護が必要で、どのような介護が受けられるのか、そして、どれくらいの費用がかかるのか、ということが施設を比較する際の重要なポイントになります。
介護施設の中には、要介護度が指定されているところもありますので、まず、その点から選択可能な施設を考えることになります。
要介護度とは、自立した生活を送ることが困難な高齢者に対して、自治体がどの程度の介護が必要かを認定するものです。
要支援から要介護1から5までの間で認定されますが、この要介護度が一定程度認定されていないと入所できない施設などがあります。
例えば、特別養護老人ホームは、公的施設でもあるため、費用は抑えられますが、在宅での介護が難しいと認定される要介護度3以上の人しか入所できません。
一方、介護付有料老人ホームなどは、民間の運営でもあり、いろいろなケースに合わせたサービスを提供しています。
例えば、現在はまったく介護は必要ではないけれども、いざ介護が必要になったときには、適切なサービスが受けられる設備や環境が整っているところもあります。
介護認定を受けていなくても、入所可能な施設もあるというわけです。
これは施設ごとに内容が異なりますので、具体的な内容を問い合わせるとよいでしょう。
費用に関しては、入所時費用と月額費用がかかりますので、充分に検討する必要があります。
さらに、施設によっては入所時に認知症と診断されている場合は、入所できないところもあります。もちろん、可能なところもありますので、その点も比較のポイントになるでしょう。
これは施設の種類だけでなく、各施設ごとに対応が異なりますので、確認が必要です。
また、病気で入院していたが退院し、自宅では困難な回復期のリハビリや医療サービスも必要という人には老人保健施設というものもあります。
このように、介護施設を選ぶときには、高齢者の症状、状態や経済面など複数の条件を踏まえて考える必要があります。
種類も多く、入所条件なども細かく規定されていますので、まずは各施設の施設のパンフレットやウェブサイトなどを見て検討し、実際に足を運んで雰囲気なども確認することも大切です。
自治体の高齢者福祉窓口などでも、どこにどのような介護施設があるのかがわかりますので、そこでの情報を参考に、比較検討するのもよいのではないでしょうか。