在宅介護と介護施設のケア、介護される本人にとってどちらがよいのか

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シニアといわれる年齢になった方にとって、介護が必要になるという事はいつ起こるかわからないものになります。

 

そのため、なかなか準備という事もしづらくなり、何の用意もないまま介護生活に入るご家庭が多いです。

 

身体だけの障害であれば自分自身の意思を確かめるという事も可能になりますが、認知症などを患っていると本人の意思も確認しづらくなりますから、家族としてもどのように介護を進めていくべきか悩むことが多くなってしまいます。

 

介護の形として大きく分けて、在宅介護と介護施設にお任せするという二つの形があります。

 

 介護される本人の希望としては、住み慣れた自宅で家族に介護を受けたいという事が多いようです。

 

若干でも自分でできることがあれば自らすることが出来る可能性もありますし、地域の関係が密な地域であれば近隣住民との触れ合いなども継続するために刺激を受ける機会が多く、元気でいる時期が長くなることもあります。

 

良いことが多いため、国としてもこの在宅介護を勧めようとしているのですが、マイナス面もあることは否めません。

 

家族の負担が重くなりすぎることがその最たるものです。

 

介護は意外と重労働であり、体力も使います。

 

普段の家事や仕事をこなしたうえで介護をすることになるのですから、その負担は心身をむしばんでいきます。

 

場合によっては介護される人が認知症になり、暴言や暴力という形で介護してくれる家族に当たることがあります。

 

そういったものを受け止めなくてはならず、精神的に追い詰められることもあります。

 

また、介護には多くの知識が必要で、素人である家族が適切なケアをするのは限界もあります。

 

介護施設に預ければこうした負担は減りますし、家族も余裕をもって面会することが出来るでしょう。

 

しかし、介護される本人自身がこれまでと違う生活環境に置かれることになり不安定になったり、生きがいを失う事にもなりかねません。

 

忙しさから家族がほとんど面会に来ないという方もいるものです。

 

こうした状況が続くと、認知症などが悪化する恐れもあります。

 

家族の数が多く負担が分散できるようであれば在宅介護が理想でしょう。

 

しかし、現実に介護が抱えきれないようならば施設の利用という事も視野に入れておきましょう。

 

在宅介護であっても、負担が大きい時期やどうしても外せない用事があるときにはショートステイを利用するなどという形で在宅介護に介護施設の利用をプラスしていくという形も考えておきたいところです。

 

 

在宅介護での肉体的負担の現実

 

 

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