認知症に効果のある薬ってないの?

250632

認知症が疑われる場合には早期発見、早期治療がかなり重要となってきます。

 

というのも脳の進行性の病気なので、早期に治療を開始することで進行を遅らせることが可能ですし、効果的とされ使用されている薬がいくつかあります。

 

認知症の中でもアルツハイマー病は脳の海馬が委縮して起こり、記憶障害を引き起こし緩やかに進行していきますが、やがて日常生活を一人で送ることも困難になっていきます。

 

アルツハイマー型認知症に効果的とされている薬が、ドネペジル塩酸塩(アリセプト)です。

 

今ではジェネリック製品も開発されて安価で手に入るようになりましたが、これはアルツハイマー型認知症の進行抑制が最大の効果です。

 

アリセプトは記憶に必要とされる神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを良くしようとする薬です。

 

その他の効果として6か月以上の服用で、大声でしゃべったり早口でしゃべることが改善されたり、興奮や破壊行為、他者への脅迫行為が減少したといった効果も報告されています。

 

副作用として、下痢やひどい時にはおう吐といった胃腸障害がみられることがありますし、服用開始後に落ち着きがなくなるといったことが見られることがあります。

 

今まで会話がなくふさぎ込みがちだったのに、ウロウロ歩き回るようになってよくしゃべるようになったといった症状がおこったという報告も多くあります。

 

これは脳の中でアリセプトによってアセチルコリンが働くようになり、神経細胞が刺激を受け行動的になったと考えられます。

 

これをいい効果だととる人もいれば、手がかかるようになり介護する側が大変な負担を強いられるという場合もあるので、状況に応じて判断が必要となります。

 

また、アリセプトと同様の効果としてレミニールがあります。

 

アルツハイマー型認知症の症状の抑制に対する効果は同じですが、薬に対しての耐性が生じにくいので長期にわたって服用することが出来ますし、仮に飲まなくなって認知機能が低下してしまっても、再び投与することで機能が回復することが期待できます。

 

興奮や不安、異常行動といった周辺症状を抑制する効果も期待できます。

 

そして貼るタイプの薬として、イクセロンやリバスタッチが挙げられます。

 

これは効果はアリセプトやレミニールと同様ですが、口から服用することを嫌がる患者に有効で消化器に対する影響が少ないことがメリットとして挙げられます。

 

ただし、使用部位の皮膚が赤くなったりかゆくなったりすることがあります。

 

その他にメマリーが挙げられますが、これはイライラや興奮、徘徊など周辺症状のある方に対して効果的とされています。

 

認知症と診断を受けたら、それに対しての薬が処方されますが、これは劇的なものではないということを理解して飲み続ける必要があります。

 

特に記憶障害があり物忘れがひどい場合であれば、自分で意識して都度飲むということが難しくなるため介助が必要となります。

 

ですが、飲み続けることでこそ効果が得られるものなので、根気強く飲み続けることが重要です。

 

 

音楽が認知症に与える影響とは

 

 

コメントを残す