【有料老人ホームorサービス付き高齢者向け住宅】将来老人ホームに入るとしたら

日本は高齢化社会になっており、団塊の世代の高齢化によって今後数十年間は高齢者の人口は増えていくことになります。

 

その様な中で注目を集めていえるのが有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅です。

 

老人保健施設や老人福祉施設などの介護保険施設は、数が限られていることや要介護度などの入所条件があるため、簡単には入所できません。

 

また、介護保険施設の運営のためには国民が負担する保険料や税金が使用されるため、今後施設が増えていくことは難しいと考えられます。

 

その様な中で期待されているのが、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の民間施設になります。

 

実際に多くの医療法人や福祉法人、一般企業などが参入しており、その施設数は大きく増えてきています。

 

日本は核家族化が進んでいるため、家族の介護を受けられない高齢者が多いのが現状であり、将来的に施設入所を考えている人は非常に多いです。

 

ここでは、民間施設への入所を考えている人のために、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いと特徴について説明していきます。

 

 

介護付き有料老人ホームのメリット

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有料老人ホームは比較的昔からある施設のため、ほとんどの人が聞きなじみがあるのではないでしょうか。

 

この施設は老人福祉法によって定められた高齢者向けの生活施設のことであり、基準を満たして地方自治体に申請し、認定を受けることができれば運営することができます。

 

サービス付き高齢者向け住宅との違いは、介護サービスが充実している施設が多いということです。

 

実は有料老人ホームにも複数の種類があるのですが、最近増えてきているのは介護付きの施設です。

 

施設に勤務している介護士が食事や排泄、入浴などの日常生活の介護を行ってくれるので、身体レベルが低下して介護度が増えたとしても継続して施設を利用できるというメリットがあります。

 

また、介護付きの施設は自治体から特定施設入居者生活介護という認定を受けています。

 

そのため、介護保険制度の要介護認定を受けることによって、介護サービスの費用に介護保険を利用することができるようになります。

 

介護保険では自己負担は1割のため、非常に大きな負担軽減になります。

 

契約方法は利用権方式となっているところが多いため、入所時に大きな一時金が必要になることが多いです。

 

しかし、最近では利用者のニーズに合わせて安い費用で利用できる施設や、賃貸借形式で利用できる施設も増えてきており、利用者の経済状況に合わせて施設が選べるようになってきているといえます。

 

サービス付き高齢者向け住宅のメリット

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サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者住まい法の改正によって創設された住宅になります。

 

管轄は厚生労働省ではなく、国土交通省になります。

 

民間業者が運営していますが、運営のためには都道府県単位での認可と登録が必要であり、主に自立レベルから軽度の要介護状態の高齢者を受け入れている施設になります。

 

この施設のメリットは、一般の住宅よりも高齢者が借りやすいということです。

 

一般の住宅では、急な病気などによる支払いの滞りなどのトラブルを警戒して、なかなか高齢者は物件を借りられないという問題が起こっていました。

 

この制度が導入されたおかげで、高齢者を受け入れている住宅が探しやすくなったという大きなメリットがあります。

 

老人ホームと違う点として、契約方法が賃貸借方式のものが多いということです。

 

そのため、入所時に支払う金額が少なくてよく、退所の際の敷金の返還をうけやすいなどの点で人気を集めています。

 

法律で定められた施設基準によって、住宅内はバリアフリーとなっており高齢者が生活しやすい設備が整っているのも大きなメリットです。

 

現在は新規参入が多い状況であるため、選択肢が豊富にある状態であり、住宅自体も非常に新しいため魅力的なところが多くあります。

 

食事や安否確認を中心として、家事援助などの生活支援サービスもあるので高齢者が生活しやすい環境だということができます。

 

注意が必要な点としては、重度な介護が必要な状態では利用が難しいということです。

 

入所時は元気な状態だったとしても日常生活に介護が必要な状態になると他の施設へかわることを検討することが必要になります。

 

また、施設によって適応されるサービスが異なるため、入所時にきちんと確認しておくことが必要になります。

 

2つの施設の特徴と違いについて説明してきました。費用の面ではサービス付き高齢者向け住宅のほうが利用しやすいということが出来ますが、介護サービスの手厚さを考えると有料老人ホームのほうが優れているということができます。

 

大事なことは自身の経済状況や、身体機能などについて正確に把握し、将来的なことまで考えて入所する施設を考えるということです。

 

何度も施設を変えることは現実的には難しいですし、どちらの施設も長期間利用する可能性が高い施設です。

 

自分の人生を楽しむことができ、質の高い生活を送ることができる施設を選ぶことが重要です。

 

 

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