在宅介護での精神的負担の現実

在宅介護をすることによって、精神的負担は大きくのしかかってくることになります。

 

大切な家族ですから、できれば生活をしてきた自宅で介護をしてあげたい気持ちはあるものの、現実はかなりの負担になります。

 

覚悟を決めて在宅での介護が始まってみると、老人介護の現実は思っていたよりも、はるかに想像を絶するものになります。

 

在宅介護:「限界」7割 家族の負担浮き彫り

 

在宅介護経験者が実際に実感した苦労では、圧倒的に負担になるのは精神的なことです。

 

これは実体験者の数字からしても、軽く半数以上の割合が精神的負担の大きさに心が折れそうになっています。

 

次いで時間的な負担も大きく、そして肉体的な負担も否めません。

 

金銭的な負担も出てきますし、人手の足りなさも問題になってきます。

 

在宅での介護をする上での精神的な負担は、様々な面で直面をすることになります。

 

在宅で常にいるわけですから、会社への通勤とは違って介護には休みがありません。

 

面倒を見るのはずっとですから、自分のことはすべてが後回しとなり、自由に自分のことができなることで、だんだんと心まで滅入ってきてしまいます。

 

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要介護者の物忘れがひどくなった場合、数分前に話したことさえ覚えてはおらず、何回も同じことを口にすることもしばしばですので、その質問に対して毎回のように、同じ回答を何回もするのはかなり苦痛になります。

 

在宅介護では、認知症の加速に対して、既に言動が大きなストレスになってきます。

 

家族が要介護の状態であれば、目が離せずにつきっきりの介護になります。

 

この時の精神的負担は蓄積されていき、やがては介護をする人自体が体調を崩すことも珍しくはありません。

 

付きっきりの介護まではいかなくても、老人介護はその人を中心に生活をするようになります。

 

仕事を持っていても早退を余儀なくされたり、仕事に関しては束縛されますので、厳しい会社では最悪は解雇も覚悟をしておく必要はあるでしょう。

 

実際に在宅介護は責任は面倒を見る家族にかかってくるために、会議の途中で抜け出したり、早退したりを繰り返せば、会社としても自主退職を勧めることさえあります。

 

在宅介護はまさに、24時間営業をしているコンビニエンスストアのように、休む間もなく働き続けるのと同じようなものです。

 

自分の睡眠時間だけが自分の時間になることもありますし、自分の睡眠さえもままならないこともあります。

 

在宅介護の現実は、想像を絶する過酷条件のオンパレードです。

 

面倒を見る家族まで倒れてしまっては、元も子もありません。

 

 

在宅介護での経済的負担の現実

 

老人ホームへの入居も検討してみましょう

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経済的に余裕があるのであれば、老人ホームへの入居という選択肢もあります。

 

有料の老人ホームでは、専門のスタッフが介護を引き受けてくれます。

 

介護のプロが、介護をしてくれるのは安心感があります。

 

多くの人が集いますので、入居者同士の交流もあるために孤独感を感じることも少ないです。

 

こうした介護施設を利用することによって、家族の介護負担は大幅に軽減されることになります。

 

老人ホームへの入居について、デメリットも知っておくことです。

 

食事から身の回りの世話まで介護を引き受けてくれますが、費用はどこも高額です。

 

施設内にはさまざまな規則がありますので、行動に関しては自由の頻度は低くなります。

 

体の悪い人も多いですし、人間関係も考えの違いがあるために、問題は出てきます。

 

しかし在宅介護を続けていた場合にも、デメリットは多くあります。

 

緊急の時にも、家族がいつも対応できるとは限りません。

 

そのうちに、寝たきりになることも考えられます。

 

何よりも、在宅介護は家族への精神的な負担が大きすぎます。

 

トータル的に考えてみても、老人ホームを検討するのは前向きな案の一つになります。

 

 

在宅介護での肉体的負担の現実

 

 

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