家族を介護する時に、いろいろなことが起こります。
それは自分で想像できないようなことももちろんあります。
精神的に参ってしまうこともあるし、体もボロボロになると思ったことがありました。
特に介護をされる人が、施設を嫌っている場合は尚更です。
全てのことを自分たちでしないといけないと気持ちではわかっているものの、やっぱり体がついて行かないこともありました。
ここでは、私が家族の介護を通して身体的な変化についてご紹介します。
腰が痛くなる
まずなんと言っても変化が起きるのは、腰が痛くなることです。
これは本当に困ります。体の中心部分である腰が痛くなると、しばらく動くことができなくなるのです。
そのときは、幸いなことに安静にしてなんとか回復をさせることができました。
私が安静にしている間は、主人に助けてもらうことにしました。
主人も残業続きで大変な中、助けてくれたので本当に感謝しています。
ボロボロになりながらの介護生活でしたね。
そしてその腰痛が起きたのは、介護をしている中で体を支えたりするときに腰に負担がかかってしまうことなのです。
腰痛が回復したあとは、コルセットを着用して介護をすることにしました。
私の場合は、病院を受診した際に私用として作ってもらったのですが、現在は市販でいいコルセットを販売しているのでそれでもいいと思っています。
介護をする人は、最初からコルセットなどの腰に負担をかけないものを装着して行うようにした方がいいと思ったことでした。
思った以上に、腰に負担がかかるのでそれは必須です。
眠れなくなる
介護をしていて、夜におむつを変えたりトイレに付き添ったりすることがあり、そんな時には眠れないこともありました。
体が疲れているのに、頭が覚めてしまい眠れなくなるのです。
ところが不思議なことに、そのことにもなれてきます。
そのことを繰り返しているうちに、眠れるようになりました。
これは個人差があるので、なんとも言えないのですが私の場合はクタクタになり眠ることができるようになったのです。
しかし母親の場合は、私と違い夜に起きるとその後に眠れなくなることが続いたようです。
一度睡眠導入薬を処方してもらったことがあったのですが、それを飲むと体がだるく起きることができなくなります。
しかもそのだるさが、一日中続いたこともあり、それも考えもので直ぐに睡眠導入薬を飲むということは考えた方がいいです。
ふらつきもあるので、転倒などの危険性もあり要注意です。
匂いが辛い
介護をしていると、排泄の匂いなどが辛くなります。
自分が介護をすると、その匂いが服にしみついているのではないかと不安になることがありました。
しかしそれも不思議なことに、段々となれて来るんですね。
新聞紙に包むことにより、匂いを軽減させることができることもわかりました。
まとめ
いろいろな身体的な苦痛がありますが、介護を通していろいろなことを学ぶことができました。
自分の体が、介護をする人として心身ともに変化をしていくのです。
そしてそのことは、これからのことを思うととても良い知識や技術を得ることができたと思っています。
介護をすることにより、かなり自分の体のコントロールができるようになりました。
こんなことをしていると大変なことになると考えて、予防行動を取ることができるようになるのです。
それは今後、介護をする上でとても役に立ちます。
介護は、とても辛いです。
しかし自分を育ててくれた親などの介護を通して親孝行をする時が来たと思うようにしています。
今まで苦しめることばかりだったからです。
介護というのは、そんな子供の親孝行の場面であると思って自分が後悔しないためにも行動することが大事と感じます。