有料老人ホームの契約について

有料老人ホームに入居するときには当然ながら契約が必要になりますが、この契約についてはどのような点を注意しておけば良いのでしょうか。

 

細かく言い出せばいろいろあるでしょうが、やはり最も気になるのはお金と、払ったお金が何に使われるのか、つまり払ったお金に見合ったサービスを受けることができるのかということでしょう。

 

この点だけは自分が納得できるまでしっかりと確認しておくべきです。

 

専門用語などが多く出てくると、とかく理解できないのは自分の無知のせいで、しっかりした運営者であれば佳きに計らわれるだろうなどと思って疑問を呑み込んでしまうのははっきり言って良いことなど何一つありません。

 

こちらは素人なのですから分からなくてむしろ当たり前であって、恥ずかしいことでも何でもなく、相手方にはこちらに分からせる義務があるのだというくらいにふてぶてしい態度を取ることでも丁度良いのです。

 

理解できないところや納得できないところは分かるまで、納得できるまで聞くようにしましょう。

 

具体的な金銭関係で言うと、有料老人ホームで必要となるお金は主に生活費と介護サービス費になるでしょう。

 

生活費とは介護とは関係のない部分です。

 

健康に生活していてもかかってくる部分で、家賃や光熱水道費、食費などになります。

 

これは一般的なものと相場感を比較することも行いやすいでしょう。

 

介護サービス費は介護に対してかかるものになりますが、これは介護保険が適用されることになりますので実際に負担することが求められるのは介護費の1割とか2割といった値段になります。

 

ところが、必要とされる介護サービスは常に一定とは限りません。

 

要介護度が上がるとそれにつれて介護サービスにかかる費用も上がることになり、保険適用された後に実際に負担することが求められる費用も上がっていくことになります。

 

一般論として高齢になればなるほど要介護度は上がるものですから、時が経つにつれて介護サービス費も上がると思っていなければなりません。

 

また、有料老人ホームでとくに問題になりやすいのが、入居に際しての一時金です。

 

一般の賃貸住宅を借りるときの敷金や礼金に相当するようなお金になりますが、敷金や礼金がせいぜい数十万円程度とかそれ以下であるのに対して、有料老人ホームの契約時の一時金はそれこそ桁違いとなり、数百万円とか場合によっては数千万円などとなっているホームも実際にあります。

 

これは到底ポンと払えるような金額であろうはずがなく、一体何のために必要とされるお金なのか、支払いに見合った何かのサービスというか、メリットがあるのかということはよく確認しておいてください。

 

運営者の論理からすれば、一種の保証金的な意味合いがあるというのは間違いないのでしょうが、保証金的意味合いなのであればつつがなく契約が終了した際には基本的には全額が返金されて然るべきです。

 

契約上ではどのようになっているのかよく確認しておくべきでしょう。

 

 

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