
シニア層が安心して暮らせる場所を確保するために、自宅を売り払って有料老人ホームへの入居を決意する事例が増えています。
特に最近では入居一時金が割安な施設も増えているので、比較的資産が少ない人でも入居しやすくなっています。
また毎月の料金が15万円程度の施設も多く、公的年金への依存度が高い高齢者が入居することも容易です。
しかし初期費用や毎月の料金の安さだけにこだわるのではなくて、入居者向けのサポート体制にも注目する必要があります。
医療法人系の有料老人ホームであれば近隣に提携している病院もあるので、病気になって緊急に治療が必要な場合でも安心です。
更に定期的に医師の診察を受けられるのが、医療法人系の施設のセールスポイントです。
有料老人ホームへの入居を真剣に検討する場合には、まず最初に資料を取り寄せて各施設の特徴を把握する必要があります。
実際に入居する高齢者の考えを尊重することも大切ですが、家族の意見も参考にして最適な施設を選ぶべきです。
候補となる施設を数か所程度に絞り込んだときには、実際に現地を訪れて設備などを見学するのが理想的です。
入居者の雰囲気や建物内部の清掃状況を確認すると、誰でも良い施設を見極めることができます。
そして入居を考えている施設のスタッフと打ち合わせるのが、有料老人ホームで新生活を始める場合の次のステップです。
一人一人の健康状態は様々なので、入居前に持病などの情報を提供したうえでケアの方針を決めるのが賢い方法です。
これまで受けてきた治療や服用している薬などの情報を施設に伝えることで、入居後も今まで同様に安心して暮らせるようになります。
そして脳疾患などの病歴がある場合には、入居後も必要に応じてリハビリを受けるべきです。
整形外科などの専門医がいる病院との連携に力を入れている老人ホームであれば、施設内で機能回復に必要なトレーニングも受けられます。
計画に従ってリハビリを受け続けることによって、歩行困難な人であっても日常的な移動が自由に行える可能性も高まります。
そのために機能回復の訓練設備が充実している老人ホームは、入居者に加えて家族からも高く評価されています。
一方で高齢者が生活のクオリティーを高めるためには、毎日おいしい食事が味わえることも重要です。
糖尿病などの持病がある人向けのメニューが充実している施設を選ぶと、入居した高齢者の満足度も大幅に高まります。
刻み食や流動食なども自由に選べる施設であれば、誰でも健康状態に合わせておいしい食事を味わえます。
また毎日を施設内で楽しく過ごすためには、サークル活動やイベントなどにも積極的に参加するのが理想的です。
スタッフが一丸となって夏祭りなどを企画している施設であれば、これまでは一人暮らしをしてきた人も楽しく過ごせます。
家族の参加も歓迎するようなイベントが充実している施設を選ぶのが、快適な老後生活を実現する最も良い方法です。