有料老人ホームでの正月の過ごし方

正月などの年末年始では、普段は有料老人ホームで生活の本拠を置いている人でも、家族や肉親の近くで過ごしたいと考える人も数多くいらっしゃいます。

 

もちろん年末年始などの時期の如何をとわずに施設職員は常時一定数が勤務するシフトになっているので、自宅に帰るまでもなくそのまま生活を継続することに何の問題もありません。

 

年末年始などをどこで過ごすのかは、ご本人さんの意向はもとよりご家族がどのようなスタンスや認識を持っているのかでも、異なってきます。

 

それでは施設でそのまま過ごすのと、御家族のもとで数日間生活を送る、この二つの選択肢にはどれほどの違いがあるのでしょうか。ご家族に有料老人ホームなどの施設に入所している方がいらっしゃる場合の正月などの過ごし方を、検討するときの参考にしてみてください。

 

まず施設での生活をそのまま継続するというスタイルですが、特に珍しいというわけでもありません。元来から単身者世帯であった方の場合では、わざわざ家族や親戚縁者で集める習慣を持っていないことは良く見受けられるところです。

 

ただ年末年始にもなると職員やスタッフなども休暇を取る時期に重なるので、人員がどうしても手薄になってしまいます。年末年始でも施設の運営方針には変更はありませんが、事実上キメの細かいサービスは一時的に難しくなることは念頭に置くべきかもしれません。

 

それでは有料老人ホームなどの施設の外部で正月を過ごす場合はどうでしょうか。確かに普段の老人ホームでの生活が快適であっても、肉親や家族と一緒に過ごす時間は貴重なものなので、それを鶴首して待っている入居者の方も少なくないのです。

 

精神的には安らぎやくつろぎに浸れる時間を持つことは貴重で、意義の高いものです。その観点でいえば家族などの身近な人たちと数日間にせよ一緒に過ごせる時間は、積極的に持つべき側面もあります。

 

しかし有料老人ホームを利用している関係で常に注意するべきなのは、健康問題です。施設では規則正しい衣食住の時間が割り当てられているので、健康面にも負担にならないように配慮されています。

 

年末年始を家族のもとで過ごすと、普段の規則正しい生活リズムが崩れてしまって健康を崩す場合も少なくないのです。

 

また季節柄、インフルエンザなどに罹患してしまうと、施設内部での集団感染のリスクを飛躍的に増大させます。インフルエンザにかぎらず、各種の感染症やダニなどの集団感染の問題は、各種入居施設にとって深刻な問題になっています。

 

有料老人ホームでは相当高年齢の入居者もいらっしゃるので、健康上色々な不安や基礎疾患を抱えていることはむしろ一般的です。

 

免疫力が健康な状態なら問題にもならないような細菌感染が、深刻な合併症に発展するのはしばしば観察されています。

 

したがって正月などの年末年始を有料老人ホーム外で過ごすことを予定する場合には、本人はもちろん周囲の家族も十分な健康管理を心がけることが非常に重要になるわけです。

 

 

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