親の介護で、老人ホームを選ぶときには注意点があります。
毎月の費用が安い施設には、国の老人ホームがありますが、要介護3以上でないと入れないというシステムにかわっています。
介護度が高い場合でも、順番待ちになっているところが多いので、すぐにはいれないのが現状です。
40歳になった月から介護保険には、加入しています。介護が必要になると、介護保険を使うことができます。
要介護認定については、自治体の介護保険課で取り扱っています。
親の介護認定を早めに申請しておくことが、スムーズに老人ホームにはいれるポイントです。
認定を自治体でやってもらう場合でも、診察してもらっている医師に診断書を書いてもらうことが必要になるので、医師にみてもらう必要も出てきます。
有料の施設の中には、介護付きタイプと、自分のことができる人が入るタイプがあります。自分のことができなくなった場合は、出ていく必要があるので注意しましょう。24時間介護が受けられ、レクレーションや食事のサービスがあります。
サービスつき高齢者住宅は、高齢者の生活をサポートしてくれる住居で介護には対応していません。食事のサービスはあります。
認知症のお年寄りのサポートで有名なのが、グループホームです。ひとりひとりの症状に合わせて、料理や掃除といった家事も行います。
アルツハイマーと診断された高齢者を持つ家族は、負担が大きいので安心して過ごせるようになります。
スウェーデンの事例を取り入れた施設で、認知症の進行を遅らせたり精神的に落ち着いた暮らしができるように、専門スタッフがサポートしてくれます。
老人介護保険施設は、病院と自宅の中間のような役割が大きい施設で退院しても生活が不安という方が利用します。
医師や看護師がサポートしてくれて、リハビリに力を入れているのが特徴です。国の施設なので、費用も収入によって決まります。
年金生活の人も、年金内で払えるように設定しています。食事や入浴のサポートもあるので、家族が安心できます。
しかし国の老人ホームのように長期で入ることが難しいです。期間は1年程度といわれる、老人保健施設が多いです。
老人ホームの申し込みをしているけど、空きがなかったからという方もいます。老人保健施設の中には、1年たって1か月ほかの施設に入り、戻れるというシステムをとっている施設もあります。
有料老人ホームの特徴は、すぐに入ることができますが国の施設と比べると高額なのが特徴です。
そのため資料を取り寄せて、毎月の費用や一時金がかかるかどうか調べる必要があります。
ネットでも、費用のことは調べることができます。有料の施設や老人保健施設に入って、国の施設の空きを待つのが理想です。
親の介護について、希望がある場合は見学もできます。見学は必ず予約をとっていきましょう。
できるだけ子供の住居に近いほうが通いやすいので人気です。有料の施設に入る場合に、一番聞いておきたいのが費用です。
特に一時金が高額な施設は、途中で退去した場合返金があるのかどうかを調べておく必要があります。
毎月の費用も、細かい確認が必要です。
住居費と介護や医療にかかるお金のほかに、洗濯や掃除レクレーションの費用がどれくらいかかるか聞いておきます。
総額でどれくらいかかるのかを聞いてから、判断しましょう。
食事も毎日のことなので、とても大切になります。
糖尿病や腎臓病がある方は、対応してくれているかどうかも聞きます。
有料ホームの中には、実際に食事を食べてみることができる施設も好評です。
できれば1か月くらい滞在してから、心地よければ決めるという形が一番です。
見学では、スタッフの様子や経営者の考えも選ぶポイントになります。
笑顔で親切に対応してくれるかどうかも、長い時間過ごすのに必要なことです。
施設の部屋やトイレが清潔かどうかも、確認しておきましょう。
トイレは使いやすいかどうかや共有のスペースも心地いいかどうかもチェックします。
できれば、周辺は緑の環境が多いほうが高齢者には人気です。
有料ホームの費用について、足りない場合は親が住んでいる家を貸すという方法もあります。
売却もできますが心地悪くて帰りたい場合は、住む場所がなくなってしまいます。
貯金を使うか家を貸すかお金のことは、しっかりと決めておくとトラブルが少ないです。
自治体のケアマネジャーさんにも相談して、安い施設を紹介してもらうこともできます。
施設に入る前の段階で、在宅で介護を受けるという選択をする方もいます。
こちらも介護保険を使って、ヘルパーさんにきてもらうことができます。
デイサービスといって昼間は、施設でリハビリもできます。
昼間は行くところがあっても、夜間対応型のヘルパーさんは少なくなります。
施設に入る時と同じで、自治体のケアマネジャーさんに相談ができます。
介護度によっては、一人で暮らせないという方はむずかしくなります。